スペイン1部レアル・ソシエダードからG大阪に加入した同国出身のMFダビド・コンチャ(22)が11日、大阪・吹田市内で初めて取材に応じた。

左利きのアタッカーは「僕自身、日本のスタイルと似ていると思う。攻撃をたくさんして、ゴールに向かってプレーするところを見せたい」と意気込んだ。

両サイド、トップ下を務めることができるドリブラー。強みは「両サイドでボールを前に運ぶことが出来る。どこのスペースでも顔を出せる」。初めての海外移籍となったが、G大阪に決めた理由は「Jリーグの質が上がっていると感じたから」だという。

期限付き移籍で加入し、9日のホーム名古屋戦のハーフタイムにサプライズ登場。U-19代表経験もあり、17-18年にはバルセロナのセカンドチーム(2部)に所属していた。スペイン時代に神戸MFイニエスタやFWビジャらとプレーした経験はなく、30日ホーム神戸戦では「対戦できるのが楽しみ」と心待ちにした。

通訳はおらず、日本語堪能なスペイン人のフィジカルコーチや、ポルトガル語通訳の助けを借りながらチームになじんでいく。真面目な性格で、来日する際に航空機の中で日本語の本を熟読。「おはよう、こんにちは」などあいさつだけでなく、G大阪のチームカラーである「青」や「まいど、おおきに」と関西弁までマスターしてきた。

出場に向けて事務手続きは進めているが、松波強化部長は「あとは監督次第」だといい、デビューは最短でも30日神戸戦になりそうだ。