アスルクラロ沼津はホーム開幕戦で勝ち点1を手にした。ガンバ大阪U-23戦で0-0の引き分け。相手の6本を上回る10本のシュートを放つも、得点を奪えなかった。産業能率大(東京)から新加入したMF渡辺りょう(22)が、プロ初の先発出場。後半5分、CKの流れからDF尾崎瑛一郎(34)の左クロスを頭で合わせたが、ゴール右に外れた。「あれを決めないと、個人もチームも上に行けない」。後半16分に交代を命じられ、ベンチに退いた。「(DFラインの)裏へ抜けた後のプレーが課題」と話した。

だが、敗れた10日の開幕セレッソ大阪U-23戦で2失点した守備は、修正された。陣形をコンパクトに保ち、相手攻撃陣を完封。決定機も作らせなかった。吉田謙監督(49)は「粘り強さは出せた。さらに精度を上げていく」と、手応えを示した。今季初勝利を目指す次節は24日、アウェーで福島ユナイテッドFCと対する。【古地真隆】