ジュビロ磐田DF新里亮(28)が27日、30日にホームで対戦(午後3時、ヤマハ)する鹿島アントラーズ攻撃陣に警戒を強めた。

磐田大久保グラウンドでの調整に参加し、約1時間半のフルメニューを消化。アジア王者の相手に「勝つための手段を多く持っているチーム。対処するスピード、質はいつも以上に大事になる」と話した。

要注意人物がFW伊藤翔(30)だ。横浜から新加入した今季、ここまで公式戦6戦7発と絶好調。新里は「ゴール前で力を発揮している。ゴール前は一瞬で勝負が決まる。90分間、切らさずに駆け引きを続けないといけない」と自らに言い聞かせるように話す。この日は、守備陣だけの練習も行うなど、3戦ぶりの無失点に向け集中力を高めた。

前節アウェー・サガン鳥栖戦は、退場を出して10人となった相手に決勝点を献上。0-1で敗れ、開幕から4戦勝ちなし(2分け2敗)となった。新里は「何か一つかみ合えば、上がっていけると思う。そのきっかけとして鹿島は良い相手。勝つためにプレーしたい」と言った。チーム好転の契機となり得る今季初勝利へ、最終ラインで体を張る。【前田和哉】