J2アルビレックス新潟は28日、聖籠町のクラブハウス隣接のピッチで非公開での練習で調整した。30日アウェー徳島ヴォルティス戦(鳴門大塚)に備えた練習の仕上げにはセットプレーの確認を行った模様だ。

2トップの一角として先発の可能性が出てきたFW渡辺新太(23)が練習後、ありったけの思いを吐き出した。「俺は結果にこだわってやるだけ。結果を出してナンボ。結果を出せればOKのポジション」と言った。

ルーキーイヤーの昨季は35試合に出場してチーム最多の10得点。今季は開幕から全5試合に途中出場して無得点とまだゴールネットを揺らしていない。片渕浩一郎監督(43)は「いい苦しみになっている。成長のきっかけになれば。これを打開してほしい」と言う。27日のゲーム形式の練習ではFW田中達也(36)と2トップを組んでプレー。片渕監督が先発起用して“打開”のきっかけを与える可能性が高い。

「守備時は相手のボランチをケアして、こっちがサイドを取った瞬間を狙う」とサイドで起点ができたら渡辺新は攻撃のスイッチを両足に伝えるつもり。「空回りしないようにプレーしたい」と冷静にチャンスを今季初ゴールに結びつけるイメージを頭に描いていた。【涌井幹雄】