ジュビロ磐田は北海道コンサドーレ札幌に敗れた。前半で2失点すると、反撃はMFアダイウトン(28)の今季2号となる1点だけ。3連敗となり、順位も17位に後退した。

磐田に厳しい結果が突きつけられた。1点差のまま試合終了を迎え、16年以来3季ぶりの3連敗。サポーターからはブーイングが飛び、選手を鼓舞する「ジュビロ」コールはない。名波浩監督(46)は「満員にしてくれたサポーターに勝ち点3を提示できず、申し訳ない」と頭を下げた。試合後、本拠地には涙のような冷たい雨が降り始めた。

前半6分、自陣でボールを奪われて許した攻撃から先制され、意気消沈。同ロスタイムには、CKであっさり2点目を奪われた。FW川又堅碁(29)MF上原力也(22)を同時投入した後半は、同38分にMFアダイウトンのゴールで1点差に。その後も決定機を作るなどゴールに迫ったが、反撃が遅かった。指揮官が「ふがいない前半が、こういう結果につながってしまった」と繰り返した45分間が、重く響いた。

これで、開幕から9試合で1勝3分け5敗。順位はJ2自動降格圏の17位に落ちた。後半32分には、この日戦列復帰した川又が、右肩を痛めて退場する不安も残った。次節は浦和とアウェーで対戦。アダイウトンは「後半に見せた意地が必ず次につながる」と必死に顔を上げたが、平成最後の一戦で、暗く長いトンネルの出口は見えてこなかった。【前田和哉】