川崎フロンターレのMF脇坂泰斗(23)が、3日のベガルタ仙台戦で「2度目の正直」でリーグ初先発する可能性が高まった。

脇坂は4月28日のヴィッセル神戸戦で初先発が濃厚だったが、前日練習の最後に左足を負傷。遠征に同行したが神戸戦当日の朝に欠場を決めた。だが、驚異的な回復で1日に全体練習に合流し、再び先発のチャンスが巡ってきた。脇坂は「トレーナーの方が3日でいい状態を持ってきてくれた」と感謝し「自分としては次の仙台戦だと思っていた。気負わずにチームのことを考えてやりたい」と話した。視野の広さとパスセンスが持ち味で、FW小林悠(32)が「描いているイメージが一緒でやりやすい」と期待を寄せるほど。脇坂も「FWが(イメージを)共有してくれるのは、出し手としてもうれしい。悠さん(小林)と距離を近くサポートするイメージでやっていきたい」と話した。

チームはMF中村、阿部、DF奈良、車屋が離脱中。その中で神戸戦はアウェーで勝ち点3を手にした。脇坂は「神戸戦もメンバーが変わっても勝ち切れた。そこで僕も加わっていけたら。自分の良さを出すことが、チームの攻撃の得点につながってくると思うので、自分の力を出したい」。大学時代、大学選抜でともにプレーした同期のMF守田英正も全体練習に合流し、仙台戦での復帰が濃厚。大卒2年目の2人が仙台戦で攻守で躍動しそうだ。