ベガルタ仙台は守備陣が崩壊し、最下位だった清水に1点差で敗れた。

これでアウェー7連敗で暫定17位に後退。26日の神戸、鳥栖の結果次第では最下位に転落する可能性も出てきた。

前半2分にMF松下が先制ゴールを決める、幸先のよいスタートを切った。しかし、直後に清水FWドウグラスをフリーにして同点を許すと、その15分後にはPKも献上し逆転される。MF吉尾とFW長沢のゴールで2度追いついたが、後半44分に失点し、力尽きた。

守備崩壊にDF蜂須賀孝治(28)は「4点は多すぎる。失点になりそうなピンチも多かった。1人1人がマークを明確にして、クロスが入る前に体をぶつけたり、皆がやるべき仕事を全うすれば、やられることはない」と、あらためて基本の徹底を訴える。渡辺監督は「先制する最高の入りだったが、失点はイージーだった。選手にやり切らせていない、自分の責任」と、敗戦の現実を1人で受け止めていた。

奪った3得点は今季最多タイで、すべて難易度の高いファインゴール。攻撃陣は活性化してきたが、それでも、今季苦しむアウェーの壁は突破できなかった。次節(6月1日、名古屋戦)はホームに帰る。好調のユアスタで、もう1度仕切り直しする。【山田愛斗】