J2アルビレックス新潟は今日8日の第17節、FC岐阜とアウェーの岐阜メモリアルセンター長良川競技場で対戦する。7日は聖籠町のクラブハウス練習場で調整を行った。新潟は4連敗中で16位、岐阜も4連敗で最下位の22位。負けられない一戦でFW渡辺新太(23)が3試合ぶりのゴールを狙う。連敗を止める1点を決める強い覚悟で臨む。

「まず、1点取る」。渡辺新は決意をシンプルに表現した。前日練習、締めのシュート練習では迷うことなくゴール前に顔を出した。「3バックの脇のスペースを狙っていく」。岐阜の布陣を予想し、裏を突く意識をのぞかせた。こぼれ球やクロスにも注意を注ぐ。丁寧に、そして集中して仕上げた。

気温の高さを考え、最近の練習では長袖のジャージーを着込んで体を慣らしてきた。コンディションにも不安はない。昨年のアウェー岐阜戦では得点を決めているが、「特に印象はない」。昨年は1-2で敗れた。渡辺新のゴールが唯一の得点だった。今回は「1-0でも勝てればいい」。その1点を自分で決める準備をしてきた。

前節のホーム甲府戦(1日、0-2敗戦)、渡辺新はシュート1本に終わった。ボールを持っても、ゴールから遠い位置から仕掛けなければならない状況だった。その上で「シュートの質を上げる」と自らに言い聞かせる。岐阜戦に備えた練習では、考えた通りの1本を打てるように集中した。

4日の練習前に選手だけでミーティングを行った。連敗脱出に結束を強めた。「もっと頑張ろう、という気持ちになった」。渡辺新もさらに気を引き締めた。「とにかく勝ち点3。勝てばいい」。そのがむしゃらさで攻撃をけん引し、チームの起爆剤になることを自分に課した。【斎藤慎一郎】