元日本代表DF酒井高徳(28=ハンブルガーSV)が15日、都内で著書「W~ダブル~ 人とは違う、それでもいい」(ワニブックス)発売記念トークショーを行い、来季について言及した。

日本でプレーする選択肢があることをこれまでにも明言してきたが、この日は「第一路線はヨーロッパ」と希望を語った。約7年半ブンデスリーガ一筋でプレーしてきただけに「他のリーグにもすごく興味はあります」。去就が未定となっているが、当面はチームに合流してトレーニングをする予定という。

それでも「これから先どういう可能性が残っているのか、自分がチャレンジできる環境が目の前にあるのかということは、遮断したくない。チームとしっかりと話し合って、自分の意思も伝えたいし、チームからの意思も伝えてもらって、少し考えられたらと思います」と、クラブと話し合いながら来季について考える方針を明かした。

著書では、日本人の父とドイツ人の母の間に生まれ「人と違う自分」に苦悩した幼少期からの秘話がつづられている。「ポジティブに考えて生きていくというところで、自分と同じ境遇の方に少しでも勇気を与えられたら」と話した。