J1湘南ベルマーレは12日、7月14日にホームBMWスタジアムで行われるリーグ戦第19節のヴィッセル神戸戦から、サポーターの「応援熱量」を計測・可視化し、スタジアムビジョンに表示する企画「サポーターズスプリントスタッツ」プログラムの実証実験を開始することを発表した。

同企画ではBMWスタジアム内30カ所に設置したセンサーでサポーターの声援の大きさをほぼリアルタイムに音声データとして集計。その数値をサッカー選手のスプリントスタッツ計測に似せた方式でハーフタイムや試合終了後にビジョンで表示し、試合中の応援活性化の一助として利用していく。

音声の計測範囲はホーム側のメインスタンド、バックスタンド、ゴール裏で、声援の大きさがそれぞれのゾーンごとに定める閾値(いきち)を超えた回数をデータとして開示する。クラブによると、ホーム側メインスタンドとバックスタンドはプロ声楽家の歌声並みとなる100デシベル、ホーム側ゴール裏はロックコンサート並みの110デシベルを閾値とする。

プロスポーツにおける歓声のギネス記録はアメリカプロフットボール・NFLのカンザスシティー・チーフスが14年にマークした142・2デシベル。サッカーでは日本代表DF長友佑都の所属するトルコのガラタサライサポーターが11年3月18日に131・76デシベル(飛行機のジェットエンジンの音量に匹敵)を記録している。14日はMFイニエスタやFWビジャらスターを多数抱える神戸との一戦で、クラブによるとチケットも完売寸前だという。可視化される数値をもとに、満員のサポーターの声援が湘南を勝利へと加速させる。