J1清水エスパルスのMFヘナト・アウグスト(27)が名誉挽回の一戦に臨む。20日はホームで首位東京と対戦(アイスタ、午後7時)する。19日に静岡市内で最終調整に臨んだブラジル人助っ人は、ボランチとしての先発が確実。前節のミスを帳消しにするプレーでチームを勝利に導く決意だ。

13日のアウェーG大阪戦では後半43分に失点。エリア内で足を滑らせたヘナトが無理な体勢でクリアしたボールを押し込まれた。雨でぬれていたピッチに足を取られ、決勝点を献上。技術面以外でのミスが勝敗に直結したショックで「2日間ぐらいまともに寝ることができなかった」という。ただ、気持ちは切り替わっている。

同試合後、滑りにくいポイントがついたスパイクを手配。この日の練習で履き、感覚を確かめた。ヘナトは「同じことを繰り返してはいけない」。悔しい敗戦も次戦に生かすことで教訓になる。ミスを未然に防ぐために万全を期した。

対する東京は現在首位の難敵。強力2トップを中心としたカウンターを阻止するために、助っ人の守備力が鍵になる。「チームが勝てるように頑張るだけ」とヘナト。並々ならぬ思いでピッチに立つ。【神谷亮磨】