サガン鳥栖から完全移籍で清水エスパルスに加入したGK大久保択生(29)が6日、静岡市内のクラブハウスで加入記者会見に臨んだ。

この日は別メニューで調整。全体練習には合流しなかったが、ウオーキングなどの軽めのメニューで汗を流した。会見では39番のユニホーム姿を披露し「チームが少しでも上にいけるように貢献したい」と決意表明した。

電撃移籍だった。大久保は今季鳥栖に加入。開幕から9試合連続で先発出場するなど、定位置をつかんでいた。一時は控えに甘んじるも、4日の大分戦ではフル出場。試合翌日に移籍が正式決定した。鳥栖での在籍期間は約6カ月。17位と低迷するチームを離れることは苦渋の決断だったようで「すごく迷いました。ただ、GKとして今が一番成長できる時期だと思っています。監督に声をかけてもらったことが大きかったです」と、移籍を決断した理由を明かした。

清水で指揮を執る篠田善之監督(48)はかつての恩師。17年に東京で監督と選手の間柄だった。チームはGK六反勇治(32)がオーバートレーニング症候群と診断され、補強は急務だっただけに、指揮官も「難しい決断だったと思うが、来てくれて感謝したい」と歓迎。大久保は「絶対に止めてやるという気持ちを出してプレーしたいです」と意気込んだ。