J1清水エスパルスMF西沢健太(22)が、勝負強さを発揮して難敵を打ち砕く。

10日、ホームで対戦(アイスタ、午後6時)する松本にはこれまで公式戦7戦未勝利(3分け4敗)。クラブにとって不名誉な記録も、乗っている男には関係ない。西沢は前節横浜戦で得点し、勝利に貢献した。今季挙げている3得点は全てが決勝点。9日の前日練習を終えると「常に結果を求めてやり続けたい」と、自身2度目の2戦連発を見据えた。

チームの連勝も懸かる一戦では、左サイドハーフでの先発出場が濃厚。堅守の相手を崩すイメージもできている。「うまくポジションを変えながら、5バック気味になる最終ラインをずらしたい。積極的に背後を取ることも必要」。過去の対戦で敗れた4試合は、いずれも1点差負け。守り勝つ相手の術中にはまってきただけに、同じ失敗を繰り返すわけにはいかない。

チームは現在14位。残留争いをする下位集団から抜け出すためにも重要な一戦だ。西沢は「堅い試合になると思うので、1点が大事。自分が決めてチームが勝てればうれしい」と強調した。今季得点した試合は3戦全勝。清水の「V男」が、自らの足で勝利をたぐり寄せる。【神谷亮磨】