J1で成績不振の16位サガン鳥栖は4日、佐賀・鳥栖市内で調整し勝ち点差1の14位G大阪戦(14日、パナスタ)へ備えた。下位対決を制しJ2降格圏脱出を狙う。

この日は11対11のゲーム形式練習などを行い、GK高丘陽平(23)は「大事な試合なのは全員が分かっている。ここで勝つか負けるかで、今後の状況が変わってくる」と大一番に気合を込めた。前回の対戦で1得点し3-1の勝利に貢献したMF原川力(26)も「6ポイントゲームと言える大事な試合。アウェーだが、しっかり勝ちたい」と必勝を誓った。

前回勝利したとはいえ、FW宇佐美、FWパトリック、MF井手口ら夏場の大型補強で生まれ変わった印象があり、原川は「あまり対象にならない」と自覚している。それでも鳥栖の堅守からリズムをつくり、波状攻撃につなげるスタイルに変わりはない。

中盤の厚みを持たせ、セカンドボール支配から強みの両サイド攻撃で逆転勝ちした8月31日の前節仙台戦(駅スタ)を引きあいに、原川は「ボールを取った後、味方にうまくつなげられた。そこの精度を上げられれば(鳥栖は)クオリティーの高い選手が多いのでより生きると思う」と言い、タレント軍団撃破へ自信をのぞかせた。