J1ベガルタ仙台MF石原崇兆(26)が古巣・松本山雅FC戦でゴールを演出する。明日5日はホームで降格圏に沈む相手を迎え撃つ。3日は仙台市内で公開練習を行い、サイドからコンビネーションで崩すトレーニングに時間を割くなど連係を深めた。勝ち点3へ鋭い突破からのチャンスメークで松本に牙をむく。

石原崇は7月のC大阪戦後に、けがで一時戦線を離れた。約1カ月半後の鳥栖戦で復帰し、前節9月28日の横浜戦では、後半16分から出場。シュート2本を放つ積極的な動きで、DF永戸の同点弾へ流れをもたらした。今週はコンビネーションで崩してゴールを狙う練習が多く「そういうシュートを決めきれるようにしたい。1人で打開するのはすごく大事だと思うので、サイドから攻め込んだときに崩せれば」と意気込む。横浜戦翌日のJFL・ソニー仙台との練習試合では2アシスト。「長い時間やるんだったら、ゴール、アシストしたいというのは常にあるので良かった」と手応えを口にする。

松本でJ2優勝を成し遂げた石原崇は、仙台に今季加入し、6月には緑色に染まるかつてのホーム「アルウィン」のピッチに立った。4年間在籍した古巣戦に向けて「楽しみ半分、特長を知られているやりづらさもある。自分としては特別な気持ちはあるが、勝ちにこだわりたい」。攻撃に厚みをもたらすジョーカーとしてピッチを駆け回る。【山田愛斗】