J1ジュビロ磐田MF藤川虎太朗(21)が29日、次節アウェー清水エスパルス戦(11月2日、アイスタ)に向けて闘志を燃やした。出場すれば、自身初となるリーグ戦での「静岡ダービー」。攻撃的な位置での先発が濃厚な背番号26は「緊張というよりも、楽しみ。あの26番は誰だ? と思われるようなプレーをしたい」と意気込んだ。

この日は雨が降りしきる中、磐田市内で約1時間半の練習に励んだ。先週は体調不良で別メニュー調整。一時は38度9分の発熱に苦しんだというが、「大丈夫。問題ない」ときっぱり。合流初日からゴールネットも揺らすなど、軽快にフルメニューを消化した。

現在、宿敵にはクラブワーストの公式戦5連敗中。次節も敗れ、14位の名古屋以下4チーム全てが勝った場合には、2度目のJ2降格が決まる。勝利だけが求められる一戦へ、藤川の言葉にも自然と力が入る。

「ダービーは何があっても負けてはいけない。球際1つ1つで勝っていくことが大事。そこにこだわってやりたい。自分がゴールを決めて試合に勝つぐらいの気持ちでやる」

高卒3年目。待望のJ1初ゴールで、残留への望みをつなぐ。【前田和哉】

◆藤川虎太朗(ふじかわ・こたろう)1998年(平10)7月24日、福岡県生まれ。3歳でサッカーを始め、中学は鳥栖U-15に所属。高校は東福岡でプレーし、15年度全国選手権優勝。U-15、16日本代表。172センチ、67キロ。家族は両親と弟、妹。血液型A。