清水エスパルスDF二見宏志(27)が、守備の要として連敗ストップに貢献する。10日はアウェーでベガルタ仙台と対戦(ユアスタ、午後1時5分)する。二見にとって仙台は、大阪・阪南大卒業後の13年からプロキャリアをスタートさせたクラブ。8日に静岡市内で非公開練習に臨むと「古巣なので頑張りたい」と力を込めた。

チームは現在3連敗中。1試合でも早く残留を決めるためには、勝利だけが求められる。二見は「球際の部分で激しくいかなければ、運も転がってこない」。自身の武器は対人プレーの強さ。勝ち点35で並ぶ相手との肉弾戦も覚悟の上で、ぶつかる決意だ。

攻撃でも見せ場をつくる。前節ジュビロ磐田戦では、ロングスローからオウンゴールを誘発した。今季、ロングスローから3得点を導いた。二見だけができる「腕」でのセットプレーも、チームの武器になっている。敵地ユアスタは、仙台在籍時に投げ慣れているスタジアム。助走するピッチ脇のスペースも頭に入っている。

「自分が投げないで勝つのが1番。とにかく勝てれば何でもいい」。不動のストッパーは、思い入れの強い地でも“攻守”で存在感を示す。【神谷亮磨】