ジュビロ磐田DF大南拓磨(21)が、4試合ぶりの先発へ気合十分だ。前節アウェー北海道コンサドーレ札幌戦で負傷交代したDF大井健太郎(35)が26日、磐田市内で行われた練習を回避。次節ホーム名古屋グランパス戦(30日、ヤマハ)の出場が微妙となった。欠場となれば、代役が有力となる若きDFは「健太郎さん以上のプレーをする。それぐらいの気持ちでやりたい」と、言葉に力を込めた。

札幌戦も、大井に代わって後半開始から“緊急出場”。「緊張もせず試合に入れた」と、最終ラインで奮闘した。同点とされた後半ロスタイム7分には、カウンターの場面で積極的に攻撃参加。決勝点となったPK獲得につなげるなど、攻守で存在感を示した。

引き分けで終われば「J2降格」だった一戦で勝利に貢献した大南は、この日も充実した表情で約2時間のフルメニューを消化。「常に出る準備はしているし、集中も切らしていない。やれると思う」と、名古屋戦へ手応えを口にした。

残り2試合。J1残留に残された唯一の道、J2との参入プレーオフに回る16位浮上のためには2連勝が最低条件となる。名古屋には、自らのパスミスで敗戦した前回対戦の借りもある。大南は「勝つしかない。それだけを考えて試合に挑む」と誓う。チームのために体を張る準備はできている。【前田和哉】