<とっておきメモ>

首位横浜F・マリノスが2位FC東京との直接対決を3-0で勝利し、04年以来15年ぶり4度目のリーグ優勝を決めた。FW仲川輝人(27)が今季15得点で同僚のFWマルコス・ジュニオール(26)と共に得点王に輝いた。

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立派な晴れ姿を届けることができた。試合終了の笛を聞くと、仲川は目を閉じて、両人さし指を空へ向けた。得点時やキックオフ時などにも行っているこのしぐさには、誰よりもかわいがってくれた祖父母へ向けた思いが込められている。

高校時代に祖父、大学1年の頃に祖母が亡くなった。仲川は「かわいがってもらいましたし、自分のプロでの活躍を誰よりも願ってくれていた。どこかで見てくれているだろうなと思っています」。大学時代から続けるルーティン。そして今日、リーグ制覇を成し遂げると、ピッチに膝をついて目を閉じ、約10秒間、空に思いをはせた。「自分に関わってくれた人への思いや感謝の気持ちは大事にしている」。派手な見た目とは裏腹に、家族思いな一面も持っている。