来季のJ2降格が決まったJ1ジュビロ磐田MF藤川虎太朗(21)が17日、1年でのJ1復帰に向けて早くも決意を口にした。この日は、磐田市内で年内最後の自主練習を実施。ランニングやシュート練習など軽めのメニューで汗を流すと、「ゴールとアシストを合わせて『10以上』はいきたい」と、明確な目標を掲げた。

高卒3年目の今季は、飛躍のきっかけをつかむ1年だった。フェルナンド・フベロ監督(45)就任後の第28節ホーム横浜F・マリノス戦から、7試合連続で先発と定位置を奪取。待望のJ1初得点も記録した。開幕前に掲げた「リーグ戦(のメンバー)に絡む」目標を達成。「自信をもってプレーすれば『やれる』と実感できた」と、手応えをつかんだ。

発展途上の若武者は、反省も忘れていない。「相手の守備を打開するバリエーションをもっと増やしていかないと」と課題も挙げる。契約満了となったFW大久保嘉人(37)やFW川又堅碁(30)からは、別れ際に激励の言葉をもらった。藤川は「しっかり、1年でのJ1復帰に貢献できるようにしていきたい」と気を引き締め、グラウンドを引き揚げた。【前田和哉】