J2ジュビロ磐田MF山田大記(31)が志願した「エースナンバー」をつけて覚悟のシーズンに挑む。鹿児島キャンプ2日目の22日は2部練習を実施。午後は同キャンプ初となる11対11の実戦を行った。山田は控え組ながら、軽快な動きで存在感をアピール。昨季の19番から、今季は6シーズンぶりに10番を背負うことになり「自分からお願いした。特別な番号だし、つけさせてもらうからにはそれだけのプレーをしないといけない」と表情を引き締めた。

山田にとってJ2は2度目の経験。だが、前回の14年シーズンは半年間だけのプレーだった。同年夏にドイツのカールスルーエに移籍。悩んだ末の海外挑戦だった。山田は「自分の夢でもあったので。今回はJ2が決まった瞬間からチームに残ると決めていた」。苦しい時期にチームを離れた過去の経験も、今季にぶつけるつもりだ。

目標は「チームの勝利が最優先」と前置きした上で「2桁は取りたい」と宣言した。これまでのシーズン自己最多は12年の9得点。10番として、目に見える結果も求める。「今日もサブ組だったし、まずはいいプレーを続けて序列をひっくり返したい」。開幕まで残り1カ月。下部組織出身の「新10番」がプレーでチームをけん引する。【神谷亮磨】