ガンバ大阪は沖縄2次キャンプ最終日の1日、J2京都サンガF.C.と45分×2本の練習試合を行い、元日本代表のFW宇佐美貴史(27)が4発を決めてキャンプを打ち上げた。試合は6-1(前半3-1)で大勝した。

宇佐美は前半だけで頭と右足で2得点。後半も右足で2点を加え、1人で4ゴールを稼ぐ大活躍だった。中盤の底まで下がったと思えば、前線に張り出すなど自由自在。後半には接触プレーから、相手オランダ人のDFバイスと一触即発のムードになるなど本番モードに突入。その直後にバイスを簡単に抜き去るなど、もう誰も宇佐美を止められない状態だった。

「4点は何とも思っていない。開幕してから取れないと意味ない。ただ自分のポジション確保をアピールする意味ではよかった。しょせん、練習試合。されど練習試合ですよ。90分間試合をしてリバウンドもない」

この試合はMF小野瀬と2トップを組んだ。昨年は右ウイングでブレークした相手と、今季は前線でコンビを組む可能性が高い。宇佐美の1点目は小野瀬の右クロスがドンピシャで届き、美しいヘディングゴールとなった。

「小野瀬とはやりやすい。結果も出しながら、アシストもしてくれる。いい意味でポジションがかぶることもあったけど、制限せずにやろうと話し合っていた」

フランス1部トゥールーズの元日本代表DF昌子源(27)がG大阪入りへ近づいていることに、G大阪ジュニアユース時代に同期だった宇佐美は「来てくれれば、ありがたい。あれだけ経験があるし、年齢的にも引っ張ってくれるはず。ありがたいという思い以上ない」と話した。

今季の個人目標に関しては「15ゴール、10アシスト以上」と断言。昨季は古巣に途中加入で7得点したエースは、自信を持って開幕を迎えられそうだ。

この日午後には控え組中心のメンバーが、J2東京ヴェルディとの練習試合を行い、キャンプの全日程が終了。沖縄1次キャンプは1月13日~22日、2次は1月25日~2月1日まで実施した。チームはオフをはさんで週明けから大阪で再始動する。

今季最初の公式戦は2月16日のルヴァン杯1次リーグ柏レイソル戦(パナスタ)、同23日J1開幕横浜F・マリノス戦(日産ス)と続いていく。