J2ジュビロ磐田は14日、磐田市内でJFLのホンダFCと練習試合(45分×2本)を行い、2-1で競り勝った。ホンダFCは、前後半の立ち上がりに2失点して敗戦。5連覇を目指すリーグ戦開幕に向けて課題が残った。

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ホンダFCは、立ち上がりに課題が残った。0-0の前半9分。DF中村桐耶(とうや、19)が、ペナルティーエリア内で相手を倒してPKを献上した。あっさり先制を許すと、後半も開始9分に失点。CKの2次攻撃から最後はクロスを合わされ、ネットを揺らされた。

井幡博康監督(45)は試合前、「公式戦に近いモチベーションで臨むこと」と選手に望み、ピッチに送った。MF富田湧也(ゆうや、27)ら多数の主力がけがで欠場する中、主導権を握る時間帯もあった。だが、反撃は後半37分にDF佐々木俊輝(25)が決めた1点のみ。結果は1-2の敗戦だった。DF鈴木雄也主将(29)は「負けたら意味がない。失点が2点とも、あっけない」と、厳しい表情で振り返った。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、JFLも開幕2節の延期が決定。28~29日の第3節以降も、開催の可否が確定していないのが現状だ。それでも、指揮官は「どのチームも状況は同じ。けが人も回復できるし、最終的に開幕に合わせていきたい」と語った。不測の事態も前向きに捉え、前人未到の5連覇を目指す戦いへ準備を進める。【前田和哉】