J1浦和レッズに新加入したオーストラリア・オリンピック(五輪)代表主将のDFトーマス・デン(22)が東京五輪への不安感を示した。15日、さいたま市で臨んだ非公開練習後、ビデオ通信アプリを通じて取材対応。フル代表にも招集されていたデンは月末のクウェート戦が延期になったことを受け「私のオーストラリア行きのフライトもキャンセルになってしまった。このタイミングで代表と一緒にいられないのは気になる」と表情を曇らせた。

新型コロナウイルスの影響で、Jリーグだけでなく、欧州の主要リーグも次々と中止や延期になった。他競技も同様な状況となっており、デンは「現状はコロナウイルスのせいで五輪がどうなるか分からない。決行できるのだろうかと。まずは世界中の人が健康を保つことが重要だと思っている」と不安な胸の内を吐露。東京五輪への意気込みにも「難しい質問ですね…。国を代表し、主将としてプレーすることは誇りで、他選手も準備してほしいと思う…」と言うにとどめた。

異国でのプレーとなるものの「クラブが手厚くサポートしてくれる。Jリーグもケアをしっかりしてくれているので、安心感はある」とし、母国の関係者を心配させまいと毎日のように連絡を入れているという。デンは「テレビ電話で友人や家族に無事を報告している。彼らの無事を確認して気持ちを整えています」と話していた。