故障離脱していたガンバ大阪のDF高尾瑠(23)が、J1リーグの現時点での最短の再開日となる、4月4日ホーム川崎フロンターレ戦に間に合う見込みとなった。2月上旬に内転筋を痛めて今季公式戦の出場はなく、リハビリと別メニューが続いていた。

高尾は18日、非公開で行われた大阪・吹田市内の練習で、既にチームに完全合流して3日目になったことを明かし「もう故障箇所は大丈夫。4月4日もいけるはず」と現状を説明した。

高尾は関学大から入団1年目の昨年、主に3バックの右で18試合に出場した。本来は右サイドバックを最も得意としているが、2年目の今年は1月の沖縄キャンプでより攻撃的な右ウイングを任され、開幕スタメンの可能性もあった。

G大阪は現在、最終ラインに故障者が続出している。韓国代表のDFキム・ヨングォン(金英権=30)が右肩関節脱臼で全治約2カ月の長期離脱中。左膝痛のDF菅沼駿哉(29)は19日から軽いランニングを始めるが復帰時期は未定。DF松田陸(20)も左第5中足骨骨折で全治約3カ月の離脱中。

そのため高尾は昨年同様、手薄となった最終ラインでの復帰となる可能性が高い。新型コロナウイルスの影響で異例の公式戦中断が続くが、23歳のホープは「今の時間を有意義に使いたい」と完全復調を目指す。