J2ジュビロ磐田のシーズンタイアップアーティストを務める、3人組ポップ・ロックバンド「スピラ・スピカ」のボーカル幹葉(みきは)が、日刊スポーツの単独インタビューに応じた。今月18日にはメジャーデビュー後、初のフルアルバムをリリースした。同アルバム収録曲で磐田のシーズンソングになっている「僕らのPRIDE」では、作詞を担当。歌詞に込めた思いなどを語った。【取材・構成 神谷亮磨】

バンド名の「スピラ・スピカ」はラテン語で、聞く人の希望になり、背中を押したいという思いが込められている。楽曲は応援歌が多く、ボーカルの幹葉のエネルギッシュな美声が魅力の1つだ。性格も天真らんまんで、幹葉自身も徳島市立高時代には女子サッカー部に所属。当時から磐田に縁があった。

幹葉 高校1年の時に、先輩が全日本高校選手権に出場しました。その時の会場が磐田市だったので、応援に駆けつけました。私は3年間ずっとベンチを温めていましたが、そのおかげ!? で応援が大得意。だから、曲も誰かを勇気づけるような応援歌が多いです。-磐田のシーズンソング「僕らのPRIDE」では、作詞を担当した

幹葉 最初に話をいただいた時にチームのJ2降格が決まってしまっていて…。去年の試合や、最終節後のセレモニーでDF大井(健太郎)さんが涙を流していた映像も見させてもらいながら、制作に入りました。

-強調した部分は

幹葉 私たちも一緒に戦うという思いを込めています。今季のスローガン(PRIDE)をそのままタイトルに使いましたし、サビの頭には「やるしかない」というフレーズを入れて。「最後に笑うのは僕ら」という歌詞も、大井さんの涙からインスピレーションを受けています。

-2月23日の山形との開幕戦ではヤマハスタジアムでパフォーマンスした

幹葉 サポーターの方々から温かい言葉をもらえたことがうれしかったです。もっと近い存在で応援していきたいという気持ちが強くなった瞬間でした。

-タイアップアーティストとしての今後は

幹葉 またヤマハに行きたいです。行けない時も、関東で試合をする時は見にいくつもりです。1人でも多くのサポーターに認知してもらえるように頑張って、私たちもジュビロの「仲間」として一緒に戦っていきたいです。

◆スピラ・スピカ ボーカルの幹葉は徳島県出身で、ギターの寺西裕二とベースますだの2人は奈良県出身。小学校からの幼なじみ。13年に旧バンド名の「スノーマン」として結成し、18年1月に改名、同年8月にメジャーデビューシングル「スタートダッシュ」をリリースした。バンド名のスピラは、ラテン語で希望、スピカは青白く光る1等星の意味。ソニーミュージックアーティスツ所属。