北海道コンサドーレ札幌MFチャナティップ(26)が、愛する母国のために一肌脱いだ。オンライン取材に応じ、新型コロナウイルス対策活動としてタイへ寄付したことを明かした。金額は明かさなかったが、「お金を寄付した。そんなに多くはない。お金ない」と話した。

生まれ育ち、家族が暮らすタイのことは、いつも気にかけている。これまでも自身のSNSで手洗い動画や外出自粛を呼びかける投稿をして、感染拡大防止のために努めてきた。家族についても「心配してるけど、みんなで一緒にいるから少し安心」と、遠く日本から無事を祈っている。「自分ができることは何でもサポートする。だから寄付した」と協力を惜しまない。

日本のサポーターへの気遣いも忘れない。「チャナがこれから札幌でも日本でも、お手伝いすることがあれば呼んでください」と、自身ができることを模索している。伝えたい思いは日本語で。「手洗い、うがいはこまめに。力を合わせて頑張りましょう。みなさん、コロナ危ない。元気で会いましょう」。慣れない長文も意味をしっかり理解して覚え、気持ちを込めて感染拡大防止へのメッセージを送っていた。【保坂果那】