新型コロナウイルスの影響で4月17日から活動を休止をしていたJ2アルビレックス新潟は、11日から活動を再開。

14日は聖籠町のクラブハウス隣接ピッチで、感染防止策として選手を3グループに分け、各1時間の非公開練習を行った。DF早川史哉(26)がピッチでの練習再開を喜ぶとともに、リーグ再開へ向けコンディションを高めていくことを誓った。

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練習再開4日目を終えた早川が電話取材に応じ「みんなと一緒にピッチで練習ができることに喜びを感じる。たくさんの人のおかげ」と話した。

早川はこの日、ボールを使った基礎技術の確認と、自粛期間で低下した心肺機能を回復するためのサーキットトレーニングに参加。「自主トレで長距離を走ることをしていたが、サッカーで使う体力とは別物。やはり、心肺機能は多少落ちている。ここから取り戻す」。チームは新型コロナウイルス感染を防ぐため、しばらくは3グループが時間差でピッチを使用し、密集、密接を避けての練習を続けていく。

昨年10月に急性白血病から復帰した早川は、国が定める指定難病「再生不良性貧血」を発症し、骨髄移植を必要としているG大阪ジュニアユースの多田吾郎選手(13)への支援を、自身のSNSで呼び呼びかけている。早川は「同じ経験(骨髄移植)をした僕だから発信できることがあるし、サッカー以外でも力になれることはきっとある」と新型コロナウイルスの影響でドナーが減少している骨髄バンクへの登録や、献血への協力を呼びかけた。

Jリーグは、中断中のリーグ戦について、7月再開をめどに準備するよう各クラブに伝達したが、再開日は未定。試合数消化のために、過密日程になる可能性がある。早川は「再開日決定を待つのではなく、常に良い準備を進める。過密日程を乗り切るにはチームの総合力が大切。少人数の良さを出して臨みたい」と意気込んだ。【小林忠】