J1ベガルタ仙台は18日、4月3日以来1カ月半ぶりに練習を再開した。MF道渕諒平(25)と木山隆之監督(48)がオンライン会議システム「Zoom」で取材に応じた。

新型コロナウイルス感染防止対策としてチームを3班に分け、複数のメニューを流れ作業のような形で行ったという。1班1時間15分ほどで各班が重ならないことを重視。接触しない、ドリンクボトルを使い回さないなど徹底した。

道渕は「みんなでトレーニングできて楽しかった。個人的にはコンディションがそこまで落ちていなかったので、ポジティブな初日だった」。活動自粛期間は自身と向き合い「体を劇的に変えるチャンスだと思っていた。試合がない分、コンディションをそこまで気にする必要がなく、パワー、スピードの部分で追い込める部分があり、すごくいい期間だった」。またリラックスの一環で海外サッカーを見たり、自分のプレー映像チェックも欠かさなかったという。

木山監督は「トレーニングとしては簡単なものだったが、チームとしてスタートできてすごく良かった」と初日の感想を述べた。選手たちは各自で調整してきたが「体力的なダメージがあったと思う。体を徐々に戻すのを念頭に、感染対策しながら徐々にチームプレー、戦術に入っていけたら」。キャンプから積み上げてきた連係面については「失った部分はあるが、頭の中にはどういうプレーをしたいかは残っていると思う。そのイメージに体がついてくれば、そこのレベルまで戻るのはそんなに難しくない」と語った。