2月下旬から中断中のJリーグが、J1を「3ブロック」に分けて再開日程を編成する案を検討していることが25日、分かった。

「北海道コンサドーレ札幌、ベガルタ仙台、鹿島アントラーズ、浦和レッズ、柏レイソル、FC東京」「川崎フロンターレ、横浜F・マリノス、横浜FC、湘南ベルマーレ、清水エスパルス、名古屋グランパス」「ガンバ大阪、セレッソ大阪、ヴィッセル神戸、サンフレッチェ広島、サガン鳥栖、大分トリニータ」と地域別にまとめ、再開後当面のカードはそのブロック内で組んでいく方式。再開日程を決める予定の29日の臨時実行委員会までに各クラブに提案し、協議を重ねていく運びだ。

再開後のポイントの1つとなる「移動時のリスク」軽減の1手になりうる。22日の臨時の実行委員会後、村井チェアマンは「感染が完全に収束していればいいが、危険と並走しながら試合を開催するタイミングでは、なるべく隣接する地域のマッチメークを多くする考慮をしたい」との意向を示していた。この日、首都圏の1都3県と北海道の緊急事態宣言が解除。感染拡大は沈静化してきたもののリスクはゼロとはいえず、県またぎの移動は危険が潜む。3ブロック案は最小限の移動で試合を開催でき、クラブの安全性をより高めることが可能になる。

Jリーグは7月上旬の無観客試合での再開を視野に、29日に向けて協議を重ねている。全都道府県で緊急事態宣言が解除されたことで、遅くても6月第1週には全クラブが全体練習を再開する状況が整う。再開までの準備に要する各クラブの全体練習期間と想定する「4~5週間」を経て、待望の時を迎えることになる。