ガンバ大阪宮本恒靖監督(43)が26日、7月4日のJ1再開の1週間前となり、オンラインで取材に応じた。再開初戦はセレッソ大阪を本拠パナスタに迎え入れ、無観客での試合となる。既に練習試合は2試合を終えており、先発メンバーに関して「まだ決まっていない」と説明した。 特に昨年まで課題だった最終ラインは、日本代表の主将DF三浦、韓国代表DFキム・ヨングォン、新加入の元日本代表DF昌子の強力なセンターバックがおり、さらに菅沼、新里も控え、選手層の厚さはJリーグ屈指となった。

3バックの場合は順当ならキム、三浦、昌子の3人が並ぶと思われるが、宮本監督は「(3人の連係は)互いにコミュニケーションがとれる選手。3人以外にも高いレベルで構築ができるメンバーがいる。全員の状態がよくて、スタートでいくメンバーを選ぶのも悩むような状況です」と、うれしい悩みを明かした。

宮本監督は、先週から先に開幕したプロ野球もテレビ観戦したという。Jリーグと同じ無観客スタートとなったが「ふだんテレビで見る時の音ではない、打球音であったり、選手らの声も伝わってきた」と感想を述べた。同じプロ選手の熱のあるプレーに、大きな刺激を受けた。 27日に再開前最後の練習試合を行う。「シンプルに今までやってきたものを表現したい。欲をいえば、もう少し試合をしたいが、準備期間とそれ以前の積み上げもあるので、生かしていきたい」。横浜Fマリノスとの今季開幕戦を飾っており、J1では6年ぶりの優勝のために開幕2連勝は譲れない。【横田和幸】