浦和レッズ大槻毅監督(47)がU-23(23歳以下)オーストラリア代表DFトーマン・デン(23)の戦術理解度の高さと統率力に期待を寄せた。

4日にホームで控える横浜F・マリノスとの今季再開初戦に備え、3日にさいたま市内で非公開練習に臨んだ。練習終了後、オンライン会見した大槻監督は「(デンは)本当にチームに溶け込もうと努力している。若いけれどリーダーシップもある。しっかりパフォーマンスをみせようとする姿勢が伝わってきている」と十分にフィットしている状況を明かした。

デンは開幕前の沖縄合宿途中から合流。2月の開幕時には言語の違いによるコミュニケーションや戦術理解が完璧ではなかったが、新型コロナウイルスの影響による公式戦中断も乗り越え、6月4日からのチーム全体練習以降は存在感を示している。特に6月13日のJ2町田ゼルビアとの練習試合では4バックの右センターバックとして長い手足とスピードを生かして好守備をみせ、攻撃面では前線への正確なフィードも披露している。

デン以外の選手も良いパフォーマンスをみせているとした上で、大槻監督は「この中断期間でたくさんの選手が積み上げている。彼らがいいものをみせてくれることを祈っていますし、引き出してあげたいと思う。メンタルを含めて良い準備をしている選手を使っていきたい」と話した。

【藤中栄二】