Jリーグから初のクラスター(感染者集団)とみられる事態が起きた。サガン鳥栖金明輝(キム・ミョンヒ)監督(39)の新型コロナウイルスの感染判明から一夜明けた12日、新たに選手とスタッフの9人から陽性が確認され、1つのクラブから初めて2桁となる10人の感染者を出した。

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◆金明輝監督の一連の状態及び鳥栖の動き

▽8日(土)=J1鹿島戦(午後7時、カシマ=後に金監督の発症日に認定)。朝の検温は36度3分。感染の発表内容は「昼体調不良」から「昼に微妙な違和感を感じる」に訂正。発熱などの症状なし。試合は0-2で敗れる

▽9日(日)=佐賀に戻る。朝の検温は36度4分。コーチングスタッフとマスクを外すなどし、クラブハウスで15分以上のミーティング。倦怠(けんたい)感があり、夜に38度まで発熱

▽10日(月) 高熱から一夜明けて検温で36度4分に。午前練習で指導後に再び倦怠感があり、佐賀県内の病院でPCR検査を実施、午後3時に陽性判定

▽11日(火) 選手34人を含む関係者89人がクラブ独自のPCR検査を受ける。監督の濃厚接触者となったスタッフ3人は保健所主導の同検査で陰性判定に

▽12日(水) 11日から発熱していた選手、スタッフの計2人が抗原検査の結果、陽性判定。2次検査を受けた7人も陽性。ルヴァン杯広島-鳥栖は中止に