J1北海道コンサドーレ札幌の日本代表FW鈴木武蔵(26)にベルギー1部リーグのベールスホットから獲得の打診を受けていることが13日、分かった。すでに同クラブの公式サイトでも「先方クラブからの打診があったのは事実です」とした上で「今後は本人の意思を確認しつつ本人並びに先方クラブと交渉して参ります」と発表した。

15日川崎F戦に向けた全体練習が行われた札幌・宮の沢で取材に対応した三上大勝GM(48)は相手クラブとの話し合いを進めていることを認めた上で「クラブ名は私どもの方からお話しできないが、ベルギーリーグ所属のクラブから打診を受けているのは事実。肌感覚でいうと、まとまっていく方向なんだとは思っています」。続けて「どうしたら移籍が実現できるんだというスタンスのもとで話させてもらっている」と明かした。

札幌2年目の鈴木は今季、J1ではクラブ史上初の開幕3戦連続ゴールを記録。リーグ再開後の7月8日鹿島戦で左太もも裏を負傷したが、今月8日の前節清水戦では約1カ月ぶりのピッチに立ち、0-1の後半7分にペナルティーエリア手前右のFKを決めて今季5得点目を挙げていた。

鈴木はこの日、チームの全体練習には加わらずに、別メニューで調整した。

◆鈴木武蔵(すずき・むさし)1994年(平6)2月11日、ジャマイカ生まれ。父はジャマイカ人、母は日本人。桐生第一高を経て12年新潟入り。16年リオデジャネイロ五輪出場。19年に長崎から札幌に移籍し、同年はJ1リーグ5位タイの13得点。今季はリーグ再開後に左太もも裏を負傷して5試合欠場したが、出場全4試合で5得点。J1通算163試合36得点。185センチ、74キロ。利き足は右。家族は妻と1男1女。