北海道コンサドーレ札幌MF荒野拓馬(27)が“センターフォワード”としての自覚を示した。23日、札幌・宮の沢での紅白戦などに参加した。もともとはボランチがメインだったが、7月26日横浜戦からチームが取り組む“ゼロトップ”戦術などでは、前線でプレーする機会が増えた。「一番前なのでもっと貪欲にゴールを狙った方がいい」と得点への意識を高める。

今季はすでにJ1自己最多4得点。13年(J2)と並びシーズン最多だが、更新する可能性は高い。「守備では一番前でボールを奪うこと、攻撃では前線で体を張ることを意識してやっている」と話すとおり、試合中は持ち味の豊富な運動量で上下に位置どり、攻守で奮闘している。

現在の戦術がスタートした初戦の相手だった横浜と今度は26日アウェーで1カ月ぶりに対戦する。ホームでは荒野の決勝ゴールで勝ち点3をつかんだが、以降4試合未勝利(1分け3敗)。「ここ数試合勝てていないのは、前線が点を取れていないから。チームとして連係を高めていきたい」。“ストライカー”として、ゴール前で仕事を果たす。【保坂果那】