ガンバ大阪は13日に本拠パナスタで湘南ベルマーレと戦う。最近5戦で1勝1分け3敗と失速し、特にホームでは2連敗中だけに、現在の8位からの浮上を含めて、勝利が求められる。

関学大の新人MF山本悠樹(22)が12日、大阪・吹田市内での調整後、オンラインで報道陣の取材に対応した。湘南戦は3試合連続で先発の可能性が高い。

「仙台戦は僕にとって特別な試合になり、点も取れてチームも計4得点。その流れでいきたかったが、柏戦は失点も重ねて、すごく反省している。切り替えて湘南戦に向け、全員で準備してきた」

前々節5日のベガルタ仙台戦は、出場6試合目でJ1初先発初得点を記録し、チームは今季最多4得点で大勝した。前節9日の柏レイソル戦も先発したが、今度は3失点の完敗で、アウェー2連戦を1勝1敗で終えていた。

滋賀県生まれで、高校の名門・草津東から関学大に進学。昨年9月にはJリーグ特別指定選手でG大阪に合流していた。大学屈指のゲームメーカーとして今季、G大阪とプロ契約。現在は主に中盤の底にあたるアンカーで出場し、状況を見て前線で攻撃参加を行う。MF遠藤、矢島、井手口ら豪華タレントによる激戦区だけに、今のチャンスは逃したくはない。

昨年は大学生の祭典ユニバーシアード(イタリア・ナポリ)で日本代表として金メダルを獲得した。筑波大のMF三笘薫や、順大のFW旗手怜央(ともに川崎フロンターレ)らと名前を売ってきた。今は同世代によるプロでの戦いも始まっている。

「(今まで)結果を残してサッカー人生を続けてきたし、ボールを落ち着かせたり、展開させるなどの場面をもう少し増やし、いい形で前線に入れたい。前節負けてしまったので、勝つことにフォーカスしたい」と意気込んでいる。【横田和幸】