J1第20節は10月3、4日に行われる。各カードのoptaファクトは以下の通り。

※ファクト内の数字はJ1での成績

北海道コンサドーレ札幌 – ベガルタ仙台

・札幌対仙台の通算11試合では、札幌が3勝2分6敗と負け越している。札幌は今カードでは現在3試合連続未勝利(1分2敗)。今節引き分け以下だと、今対戦ではワーストの4試合連続未勝利となる。

・札幌は現在3試合連続無得点での3連敗中。同クラブが最後に無得点での4連敗を喫したのは2002年9月~10月(2002年シーズンはJ2に降格)。

・仙台は現在、J2に降格した2003年シーズン以来となる6連敗中。今節敗れると、クラブ史上ワーストの7連敗となる。

・仙台は今季アウェイでの9試合ではわずか2勝(2分5敗)。敵地で今季無得点に終わったのは1試合のみだが、同地で複数得点を挙げたのもわずか1試合(計9得点)。

・札幌は決定率が今季リーグワースト(7.7%:23得点/299本)。今季無得点に終わった試合数はリーグで2番目に多い(7試合)。また、同クラブは直近8試合のうち6試合で無得点。

・仙台は9月以降の6試合の内、4試合で3失点以上を喫している(1試合平均:2.7失点)。同月以降ではリーグワーストタイの失点数(16失点:清水と並び)。また、自らのミスによる被シュート数も同期間では浦和と並びリーグワースト(4本)。

・キム・ミンテは今季初めて先発フル出場した8月29日の名古屋戦以降、空中戦勝利数がリーグ最多(48回)。また、同期間に空中戦を40回以上記録した中では同勝率がリーグベスト(77.4%:48/62回)。

・西村拓真は前節C大阪戦で、J1では2018年5月以来となる自身3度目の複数得点を記録(2ゴール)。また、同選手はシュート数が今季チーム最多(34本)。今季90分当たりのシュート数(3.04本)は、同選手が前回J1で二桁得点を記録した2018年シーズンの同シュート数を上回っている(2.98本)。


セレッソ大阪 – 川崎フロンターレ

・C大阪対川崎の通算23試合では、C大阪が8勝6分9敗とわずかに負け越している。しかし、C大阪はホームの今対戦では現在3連勝中。本拠地での川崎戦で4連勝以上を挙げことがあるのは過去4クラブのみ(新潟、清水、柏、広島)。

・川崎は今季C大阪との前回対戦では、今カード最多タイの5得点を挙げて勝利(5-2)。今節勝利すると、今カードでは2014年以来のシーズンダブルとなる。

・C大阪は直近3試合で2敗(1勝)。この3試合ではいずれも2失点ずつ喫しており、それ以前の30試合で複数失点を許した試合数と同じ。また、同クラブが最後に4試合連続で複数失点を喫したのは2014年11月~12月。

・川崎はアウェイでは現在3連勝中。この内の直近2試合ではいずれも失点を喫していない。今節もクリーンシートを記録すると、同一シーズン内の敵地では2017年10月以来クラブベストに並ぶ3試合連続無失点となる。

・C大阪は被決定率が今季リーグベスト(7.2%:20失点/278被シュート)。しかし、9月19日以降の直近3試合での同項目は17.6%(6失点/34被シュート)。

・川崎は今季20試合で59得点を記録(1試合平均3.0得点)。J1史上の1試合平均得点数としては、1998年シーズンの磐田(3.1得点:107得点/34試合)に次いで2番目に高い記録。また、今季の決定率は2015年以降ではリーグベスト(15.8%:59得点/374本)。

・清武弘嗣は直接関与した得点数が今季チーム最多(11点:5ゴール、6アシスト)。同選手がC大阪に復帰した2017年以降の同項目としても自身ベストの記録。また、自身の直接得点関与によって獲得した勝ち点は今季リーグ最多(17ポイント)。

・小林悠はC大阪戦では現在2試合連続で得点に直接関与(2ゴール、1アシスト)。同選手は8月の今季前回対戦では1得点、1アシストを記録。2017年以降のC大阪戦で、1試合に得点とアシストをいずれも記録したのは小林と柏のクリスティアーノ(2018年11月)のみ。


横浜FC – 柏レイソル

・横浜FCは柏との今季前回対戦では勝利(3-1:2020年7月)。今節勝利すると、J1ではクラブ史上初の同一の相手にシーズン2勝を挙げることになる。

・横浜FCはホーム戦直近4試合で3勝(1敗)。この4試合では9得点を挙げており(1試合平均2.3得点)、今季それ以前の本拠地5試合ではわずか3得点のみだった(1分4敗:1試合平均0.6得点)。

・柏は現在4試合連続で1得点ずつしか挙げていない(1勝1分2敗)。同クラブが最後に5試合連続で1得点以下に終わったのは2016年5月~7月(当時6試合連続)。

・柏は今季アウェイ戦9試合ではわずか2敗(5勝2分)。この内の4試合で無失点に抑えており、敵地でのクリーンシート数としては今季リーグ2位タイ。また、同クラブが前回J1に所属していた2018年にシーズンを通してアウェイで記録した無失点試合数を既に上回っている(3試合)。

・横浜FCは今季決定率がリーグ3位(13.1%:25得点/191本)。8月15日の湘南戦以降の10試合での決定率16.4%(17得点/104本)に対して、今季それ以前の9試合での同項目は9.2%だった(8得点/87本)。

・柏は今季、決定機の回数がリーグで3番目に多い(48回)。しかし、直近4試合での決定機8回ではわずか1得点のみ(12.5%)。今季それ以前の15試合での決定機における得点率は47.5%だった(19得点/40回)。

・松尾佑介は前節浦和戦で9月以降では、6試合目にして初ゴール(2得点)。それ以前は4試合連続で得点に直接関与していた(4ゴール、1アシスト)。

・江坂任は今季ラストパス数がリーグで3番目に多い(43本)。この内の17本はオルンガへ供給したものであり、同一選手へのラストパス数としては今季リーグ最多。


サンフレッチェ広島 – サガン鳥栖

・広島対鳥栖の通算17試合では、広島が9勝3分5敗と勝ち越している。しかし、広島は今対戦直近4試合では1勝(1分2敗)。ホームでの同カード直近4試合では2勝2敗の五分だが、同通算8試合の1試合平均失点は0.4(通算3失点)。

・広島はリーグ戦直近4試合でも1勝(1分2敗)。ホーム戦直近4試合でも1勝(2分1敗)。本拠地では、現在同一シーズンとしては2018年11月以来(当時6試合)となる4試合連続失点中。

・鳥栖はリーグ戦では現在2試合連続無敗(1勝1分)。しかし、アウェイ戦では現在4試合連続未勝利(2分2敗)。最後に敵地で白星を挙げたのは8月1日のFC東京戦(3-2)で、今季アウェイ戦の勝利数はリーグワーストタイの1勝。

・9月もっとも多くのゴールが生まれたのは鳥栖戦(28:15得点+13失点)。1試合平均3.5ゴールが記録された。これ以前の同クラブの9試合で記録された同平均得点の約2倍(1.7)。

・広島は今季ホーム戦では合計11失点(8試合:1試合平均1.4)。昨季の本拠地総失点に並んでいる(17試合11失点、1試合平均0.6)。

・鳥栖は9月の決定率がリーグトップの24.6%(15/61、ブロックされたシュート除く)。これ以前の決定率はリーグ最下位だった(7.2%:5/69)。

・茶島雄介がJ1で記録している通算3得点のうち、2ゴールは鳥栖戦で記録している。2015年以降のJ1で同選手がもっとも得点に直接関与しているのはサガン戦(通算3試合で4:2ゴール+2アシスト)。

・鳥栖の今季チーム最多試合出場選手と(森下龍矢:17試合)、最多出場時間選手(松岡大起:1,295分)はともにオリンピック世代。今季同一クラブの異なるU-23選手が、両カテゴリーでトップに位置しているのは鳥栖だけ。


ガンバ大阪 – 鹿島アントラーズ

・G大阪対鹿島は今対戦が通算60試合目(G大阪の18勝12分29敗)。ガンバは同カードでは現在7試合連続白星なし(3連敗後、現在の4試合連続ドロー中)。最後にアントラーズ相手に勝利したのは2016年7月のアウェイ戦(3-1)。

・G大阪は現在今季2度目の3連勝中(前回は7月に4連勝)。ホーム戦直近4試合では1勝しかしていないが(3敗)、この唯一の白星は前回の本拠地試合で記録(9月23日の名古屋線:2-1)。

・鹿島は前節ホームでの大分戦で敗れ、今季クラブ最長の連勝記録が7で止まった。直近3敗は、すべて対戦時に12位以下に位置するクラブに相手に喫している。

・鹿島はアウェイ戦では現在5連勝中。最後に敵地でこれ以上の連勝を記録したのは2017年7月(当時8連勝)。しかし、今季アウェイ戦全11試合で失点していて、敵地で無失点に抑えた試合がない唯一のクラブ。

・G大阪(9試合:7勝2分)と鹿島(8試合:7勝1分)は、今季J1で先制した試合では無敗の5クラブのうちの2チーム。しかし、ガンバが今季本拠地で先制した試合はリーグ最少タイの2試合(2勝)で、同地で先制された試合もリーグワーストタイの7試合(2勝5敗)。

・鹿島は今季CKから喫した失点数がリーグワーストの7点。このうち敵地で記録した同プレーらからの失点数は5。

・パトリックは鹿島戦では現在2年連続得点中。同選手が同じ対戦相手に3年連続得点を記録しているのは神戸戦だけ(2017~19)。

・今季ホーム&アウェイ各地で5得点以上記録している選手は、リーグ全体でエヴェラウド含め3人だけ(ホーム戦5点+アウェイ戦6点)。同選手はアウェイ戦では現在2試合連続得点中。


大分トリニータ – 清水エスパルス

・大分対清水の通算19試合では、大分が6勝6分7敗とわずかに負け越している。今対戦ではトリニータが現在5試合連続白星なし(2分3敗)。

・大分はリーグ戦直近5試合で4勝(1分)。この間の1試合平均スコア1.8得点ー0.8失点(9-4)。今季これ以前の15試合での同平均スコアは0.9得点ー1.6失点(14ー24)。

・清水は現在の2連敗も含む、直近10試合で9敗(1勝)。この間敗れた全9試合では複数失点を喫している(28、1試合平均3.1失点)。

・清水は今季アウェイ戦ではリーグワーストタイの1勝(3分6敗)。敵地での得点数(8)及び失点数(22)は、ともにリーグワースト。

・大分は今季ホーム戦では、試合開始から最初の15分間でリーグワーストの4失点を喫している。同時間帯の失点比率もリーグワーストの31%(4/13)。今季この時間帯に失点を喫した本拠地3試合では未勝利(1分2敗)。

・清水は今季先制を許した試合数がリーグワーストタイの13試合で、同敗戦率は92%(1分12敗)。今季総失点(45)及び、前(21)後(24)半の失点数もリーグワースト。

・大分が今季ホームで記録している8得点はすべてオープンプレーからで、このうちの62.3%は田中達也が直接関与している(5:4ゴール+1アシスト)。同クラブが本拠地でゴールを決めた直近全3試合でもゴールに直接関わっている(2ゴール+1アシスト)。

・カルリーニョスが記録している直近5得点のうち、4点が試合時間88分以降に決めたもの。今季試合時間85分以降にもっとも得点を決めている選手(4)。

湘南ベルマーレ – FC東京

・湘南対FC東京の通算13試合では、湘南が2勝2分9敗と大きく負け越している。湘南にとってFC東京は、今季J1に所属しているチームの中で最も1試合平均得点の少ない相手(0.8点)。

・湘南はFC東京戦で現在7試合連続未勝利(2分5敗)。また、本拠地での今カード通算6試合でもわずか1勝しか挙げていない(2013年5月、3-2:1分4敗)。

・湘南は現在、2019年6月以来となる3試合連続無得点で3連敗中。また、直近12試合でもわずか1勝しか挙げていない(2分9敗)。

・湘南はホーム戦直近14試合のうち、複数得点を挙げたのはわずか1試合のみ(1試合平均:0.4得点)。しかし、本拠地での直近8試合で複数失点を喫したのもわずか1試合だけ(計8失点)。

・FC東京は今季、アウェイ戦12試合でわずか1敗(6勝5分)。敵地での敗戦数としては今季リーグ最少タイであり、1敗で並んでいる中では同試合数が最多。

・FC東京は今季、ポゼッションがリーグで最も低く(40.1%)、パス成功率はリーグワースト(76.9%)。対する湘南は、ポゼッションがリーグで2番目に低く(41.7%)、パス成功率はリーグワースト2位(77.5%)。

・長谷川健太は監督として、湘南戦通算11試合で無敗(8勝3分)。無敗を維持する中では、最も多く対戦している相手。

・安部柊斗は第29節浦和戦で、チーム最多のタッチ数を記録(63)。この試合でのタッチ、クリア(6)、インターセプト(3)はこれまでで自身最多だった。また、FC東京は今季同選手が先発した試合での勝率が66.7%(12試合)、先発しなかった試合の勝率は40%(10試合)まで下がっている。


横浜F・マリノス – ヴィッセル神戸

・横浜FMは神戸戦直近15試合でわずか1敗(10勝4分)。この間、複数失点を喫したのはわずか3試合のみ(1試合平均:0.9失点)。

・横浜FMはホームでの神戸戦直近10試合で8勝(1分1敗)。また、本拠地での今カードでは現在16試合連続得点中(1試合平均:2.1得点)。

・横浜FMは現在5試合連続無敗(4勝1分)。この間、全試合で1失点以下に抑えている(計4失点)。それ以前には4試合連続複数失点を喫して3敗していた(1分:計10失点)。

・横浜FMはニッパツ三ツ沢球技場で現在8試合連続無敗(7勝1分)。同スタジアムで敗れたのは、2018年8月の広島戦が最後(1-4)。

・神戸は現在2試合連続無失点であり3連勝中。同一シーズン内に4連勝を記録したのは2017年3月が最後。

・神戸は今季、神奈川県のクラブとの5試合で勝利なし(4分1敗)。また、同対戦直近17試合で無失点に抑えたのはわずか1試合のみ(1試合平均:2.1失点、4勝4分9敗)。

・横浜FMはポゼッションが今季リーグで最も大きくパス数も最多(64%:14,518本)。対する神戸は今季、ポゼッションがリーグで2番目に大きく、パス数もリーグ2位(58.1%:12,850本)。

・マルコス・ジュニオールは横浜FMが神戸戦で挙げた直近4得点のうち、3点を決めている。同選手にとっては、最も多く得点を挙げている相手(4得点)。


浦和レッズ – 名古屋グランパス

・浦和は名古屋戦で現在、2003年~2004年以来の4試合連続未勝利(1分3敗)。しかし、ホームでの今カード直近9試合では7勝(1分1敗)。この間、勝利を挙げた試合ではいずれも1失点以下に抑えている(1試合平均:0.9失点)。

・浦和は現在、2020年7月以来今季2度目となる2連敗中。また、ホーム戦では現在2011年11月以来となる3試合連続無得点での3連敗中。これまでのクラブ史上、本拠地で4試合連続無得点での4連敗を記録したことはない。

・名古屋は直近7試合で勝利を敗戦を交互に繰り返している(3勝4敗)。直近の第29節神戸戦では敗れたが、今季は未だに連敗を記録していない。

・名古屋は昨季以降、関東地方でのアウェイ戦9試合でわずか1勝(4分4敗)。また、同直近29試合でもわずか3勝(7分19敗)。

・フィッカデンティは監督として、浦和戦直近5試合で3勝を挙げている(2分)。しかし、埼玉スタジアムでの通算5試合では1度も勝ったことがない(2分3敗)。

・浦和は今季、オープンプレーからのクロス成功率がリーグワースト(17%)。対する名古屋は、同項目が今季リーグワースト2位(18.1%)。

・名古屋は今季、試合時間31-45分間での得点数がリーグ最多タイ(10点)。対する浦和は、総失点に占める同時間帯での失点割合がリーグで最も大きい(26%:9/35失点)。

・前田直輝は浦和との前回対戦での4得点を含み、名古屋が今カードで挙げた直近8得点のうち6点に直接関与している(5得点、1アシスト)。同選手にとっては、2015年以降で最も多く得点に直接関与している相手(7得点、1アシスト)。