アスルクラロ沼津が2試合ぶりの白星を挙げた。ホームでAC長野パルセイロに1-0で完封勝ち。MF染矢一樹(34)がPKで決勝ゴールを決め、試合開始前まで2位の強豪から勝ち点3をもぎ取った。

後半40分過ぎにMF菅井拓也(29)がエリア内で倒されてPKを獲得。同42分、キッカーを任された染矢が、強気に中央へ蹴り込んだ。「相手から蹴る前に『真ん中だろ』と挑発されていた。勇気は必要だが、どうせなら真ん中を狙おうと思った」。揺さぶりにも動じず、今季4点目を挙げてチームを勝利に導いた。

2017年のJ3参入以降、長野戦は8試合目で初勝利(1勝3分け4敗)となった。球際の攻防で優位に立ち、相手の攻撃を完封。終盤の決勝点につなげた。今井雅隆監督(61)は「競り合いで上回り、こぼれ球も回収できていた。最後までゴールを目指す姿勢を貫いてくれた」とたたえた。

今季は残り5試合。終盤戦に入り染矢は「守備の粘り強さが増してきた。後ろの頑張りに応えようと前線の選手が感化され、良い循環が生まれている」と手応えを示した。次節は29日、アウェー福島戦に臨む。勢いを保って連勝を狙う。【古地真隆】