法大が、J2ヴァンフォーレ甲府に加入する主将でDF関口正大の2発で早大を下し、決勝進出を決めた。

前半は早大の堅いブロックに苦戦したが、後半6分、右サイドバックの関口が右サイドから中に入り左足シュートで先制。後半34分にも再びゴール前に入り込み右足でネットを揺らした。サイドバックの2発がチームを優勝に導き、関口は「3年の時はアシストを目標にして、4年はゴールを奪いきることを意識してやり始めた。常に結果を求めてきたのが今日ににつながりました」と笑みをこぼした。

同学年には鹿島アントラーズに加入し、いち早くプロ生活をスタートさせたFW上田綺世がいた。上田がいない中でも全国制覇に王手をかけ、関口は「良くも悪くも綺世がいたとき、彼に頼ってしまう部分があった。彼がいなくなって、僕たち同期は負けていられない気持ちは常にあった。意識して成長してこられたと感じています」と振り返る。

甲府は既に始動しており、プロの世界に合流したい気持ちがある一方、大学最後の大会を第一に考えている。「この大会で後輩に何かを残すためにプレーしている。後輩が何かを感じて来年以降、歴史として語り継がれる選手になっていきたい。まずは大学でやりきることを意識しています」。法大にタイトルを残し、プロの世界に羽ばたく覚悟だ。