J2京都サンガF.C.が8日、沖縄キャンプを打ち上げた。

コロナ禍で行動に制限があるなか、今季就任した曹貴裁(チョウ・キジェ)監督(52)のもと、より攻撃的なチームを作り上げた。

感染対策で練習以外でも緊張感を持って臨んだキャンプだった。トレーニング機材の消毒を基本を徹底。ホテルは1人部屋で、部屋の行き来はできない。食事中はアクリル板を設置。対面に座らないように注意し、私語も最小限にした。今キャンプ中にリモート取材に対応したMF武富孝介(30)は「京都は感染防止の意識が高く、絶対感染者を出さない思いでやっている。選手の気が緩んでいたら、スタッフにしっかり声をかけてもらって、チームとして支え合いながらやれているのかなと思います」と語った。

宿舎で話ができない分、ミーティングを外で行い意識を共有。指揮官とは個別に面談し、制限がある中でも強化を図ってきた。7日に行われたJ1・FC東京との練習試合(45分×4本)は6-2(1-0、1-0、2-1、2-1)と圧倒。結果を残した。MF福岡慎平(20)は「部屋移動ができなかったり、難しい部分もあるが、どういうプレーをするとか、チームとしてコミュニケーションが取れている」と自信を見せた。

J1の舞台には、10年を最後に立てていない。逆境でも力をつけ、11年ぶりの昇格を目指す。【南谷竜則】