J2アルビレックス新潟のゲームメーカー、MF高木善朗(28)がゴールゲッターへ変貌し、プロ初の2桁得点を狙う。高知1次キャンプも終盤にさしかかり疲労が蓄積する中でも攻撃練習では鋭いシュートをゴールネットに突き刺す。「新潟での始動を(1月上旬に)早めた。体作りに専念したことが好調の要因」と笑顔を見せる。

昨季は負傷者が続出したボランチでのプレーや、トップ下に入っても後方に戻り、パスのつなぎ役に徹することが多かった。だが、「今季は2センター(バック)のマイケル君と千葉さん、ボランチの高がうしろでパスをさばけるのでフィニッシュの部分に専念できる」とアタッカーの役割を意識する。「ワントップに入る鈴木さんのポストプレーから自分が前を向いてゴール前でプレーできている」と手応えを感じている。

J2東京V時代の16年に記録した8得点が自己最多ゴール。「5点5アシストと設定したとして達成すると満足しちゃうタイプなので、今季はより自分に厳しく。いい準備をし続け、多くのチャンスにからみたい。2桁(得点を)取りたいです」と意気込んだ。【小林忠】