前日3日のJ1リーグ戦が急きょ中止になった名古屋グランパスは一夜明けた4日、主将DF丸山祐市(31)がオンラインで取材対応した。この日は愛知・豊田市内で調整した。

3日のガンバ大阪戦(豊田スタジアム)は、G大阪から計5人の新型コロナウイルスの陽性者、計2人の濃厚接触疑いが出たことで試合直前に、今季のJリーグでは初めての中止が決まった。

丸山はまず「早期回復してくれることを祈っています」と、優勝争いのライバルでもあるG大阪を思いやった。名古屋も昨年、チーム内から感染者を出すなど苦労した1年だった。

試合が中止となった前夜の豊田スタジアムでは、現地を訪れた観客のために急きょ、公開練習を行った。思わぬ形でファンサービスを行い、SNS上では「神対応」などと称賛の声が相次いでいた。

「実際の観客席から、いつもと違った中で練習を見ていただいた。昨年9月から(一般の練習公開は)なかったので、お互いいい緊張感で、いい練習ができた。(中止で)大変な日になったが、有意義だった」と振り返った。

その上で6日の北海道コンサドーレ札幌戦は、改めて今季のホーム開幕戦(豊田スタジアム)になる。

3年連続で主将を担う丸山は「試合は中止になったが、次の札幌戦がすぐにあるので、ポジティブにとらえて臨みたい。期待を裏切らないで勝利で終えられたらと思う」と、仕切り直しの一戦に気持ちを引き締めた。【横田和幸】