J2アルビレックス新潟は今季開幕前の1月14日に、スペイン国籍の新ヘッドコーチ(HC)が就任予定と発表していたが白紙となり、今季は就任2年目のアルベルト監督(52)と、既存のスタッフのみで長いシーズンを戦い抜いていく。

23日、練習後の取材に応じたアルベルト監督(52)は「新たな外国人HCを呼ばないのは私の判断で、クラブもその決定を尊重してくれた」と話し、「信頼のおける日本人スタッフがそろっているので、何の心配もない」と余裕の表情を見せた。

昨季は指揮官とともにバルセロナの下部組織でコーチングスタッフやテクニカルディレクターを歴任したオスカル・エルナンデス(45)がHCを務めていたが、シーズン終了後に退任。新HCとはプレシーズン前に合意に達したものの、コロナ禍の新規入国制限で来日のめどが立たなかった。監督は、「素晴らしクラブで指導をしていた人物だったが、来日のタイミングが不明確な間に、ほかからオファーが届いたようだ」と明かし、「彼もうち(新潟)も待ち続けることが困難だった」と続けた。

ただ、チームは開幕から4連勝中と絶好調。監督は「優秀な日本人スタッフと開幕前からいい準備ができた。必ずしも外国人スタッフが必要ではない。(外国籍の)私が言うのも興味深いですが」と笑顔を見せた。今後もHCは置かず、戦術、セットプレー、練習のコーディネートは役割分担をして、チームの成熟度を上げていく。