J1ベガルタ仙台は24日、仙台市内で27日のルヴァン杯ホーム清水エスパルス戦に向けて約1時間半調整した。リーグ戦を含めてホーム2連戦を控えており、19年11月以来のホーム戦白星を狙う。流通経大から加入したMF加藤千尋(22)は「ホームで勝てば勢いもつく。リーグ戦にもつながると思うので、今週のホームで絶対に勝ちたい」と闘志を燃やした。

加藤はここまで開幕から全試合ベンチ入りし、3月は全5試合に途中出場した。21日の東京戦では、1-2の後半39分からの出場で、同ロスタイムにCKから頭で同点弾を狙うなど、攻撃で存在感を残した。それでも「出場時間が短い中で結果を残さないといけない」。これまでのプレー時間は5試合で計54分。自身が掲げる目標の「自分の価値を高める」に近づくためにも、得点やアシストという結果にこだわる。

毎試合ピッチに送り出す手倉森誠監督(53)からは「どんどんシュートを打っていけと毎試合言われている。積極的にシュートを打って点を決めていけたら」と加藤。持ち味の力強いキックで、プロ入り初得点を狙う。手倉森監督は「今シーズンの初勝利とホームでの勝利を勝ち取ることができれば、我々は波に乗れるだろうと。貴重なゲームになると思っている」。課題を修正し、勝利をつかみ取る。【相沢孔志】