鹿島アントラーズの新ブラジル人助っ人、MFディエゴ・ピトゥカ(28)が9日、オンライン取材に応じチームへの貢献を誓った。2日に入国したばかりのピトゥカは、新型コロナウイルス感染症防止としてJリーグが一括管理する施設にいる。連日の検査で陰性で、練習場で体を動かすことは出来るが、施設内では他選手との接触は禁止。

「ベランダに出ての会話、練習場での会話、移動中の会話、通路での接触や立ち話…。非常に厳しいプロトコルがあるので。ルールを守らなくはいけない」と明かし、このほど入国したチームメートのアMFルトゥール・カイキとも話はしていないという。

現在は、時差の調整を兼ねて練習場で体を動かしているという。約3カ月、実戦から遠ざかっているが「フィジカルより試合感がネックになってくる。それを解決する方法は、試合をやりながら戻していく方法しかないと思っている」とキッパリ。自身の特長を視野の広さと正確なパスとし「早くチームの手助けになりたい。活躍したい」と意欲を見せた。

鹿島でのプレーを決断した大きな理由が、鹿島のテクニカルディレクター・ジーコ氏の存在だ。「ブラジル人であれば、知っているのは当たり前。正直、直接面識がないので早く会いたくて。自分のユニホームにサインをもらいたい気持ちでいっぱい」とサッカーの神様に会う日を心待ちにする。

一方で鹿島は現在、開幕からわずか2勝で14位と苦しんでいる。もちろん、ディエゴ・ピトゥカもその状況を分かっている。「みんなこの結果は予想しなかったところ。僕自身は優秀な監督と優秀な選手がいるので、この状況を打破することが出来ると思う」とキッパリ。

ザーゴ監督が目指すサッカーも理解しており「僕は常に前へプレーすることを意識している。ザーゴ監督のサッカーと合致している。ライン間へのパス、背後へのパス。相手の守備ブロックを崩すパスを供給する。尊敬できる監督なので、優秀な監督と選手達でいい成績を残せると思う」と自信をのぞかせた。