前節3位のヴィッセル神戸は11日、今季初の4連勝を懸けて清水エスパルスと本拠ノエスタで戦う。昨季も9~10月にかけて4連勝を達成している。

10日にオンライン取材に応じた三浦淳寛監督(46)は「できる限り改善点を話し合い、対策を練ってきた。ホームなので勝ちきれるように、チーム一丸で戦いたい」と意気込んだ。

この日の指揮官の声がガラガラだったのは、本人いわく「この声になったのは(DF)菊池流帆のせいで、試合中に怒鳴られないように。ここ数試合、言ってますし、すごく彼も集中して頑張って貢献しているが、やはり一瞬の気の緩みが失点につながるポジションなので、たまに出てしまうプレーを締めるために、これ以上、オレに大きな声を出させるなと言った」と、苦笑いしながら説明した。

DF菊池流帆(24)は、今季からセンターバックの定位置を完全につかんだ期待の選手だが、ここ数試合で試合中に激しく注意する点があったことで、三浦監督の声が変わってしまったようだ。

12位に低迷する清水の印象は「ロティーナ監督は組織をつくるのがうまい。らしい戦い方をしている」と警戒を怠らない。神戸は攻守の歯車がかみ合い、直近2試合は連続無失点。攻めては日本代表でもゴールを決めたエースFW古橋が、ここ3試合で4発など絶好調だ。

また、右大腿(だいたい)部の手術で長期リハビリをしていた主将MFイニエスタ(36)は、最近になって全体練習に合流したという。指揮官は「フル(メニュー)に近いといえば近いが、本人もまだ合流したばかりで、ここから対人プレーへ、さらに試合感覚をこれから練習で戻していく。(復帰日は)決めません。とにかく毎日、本人と会話し、状態を確認していく」と改めて慎重な姿勢を強調した。【横田和幸】