すし好きのアビスパ福岡MFジョルディ・クルークス(27)が、リーグ戦3位と好調のサガン鳥栖を“食った”。

元U-19(19歳以下)ベルギー代表が今季移籍後2戦目の出場となった21日ルヴァン杯鳥栖戦の初ゴールで貢献だ。

「いい気分で試合に臨んだ」という途中出場の後半37分。キッカーを務めた右CKから、相手DFのこぼれ球を誘い、これを自ら拾って決勝ゴールを左足で決めた。本人は「5カ月、サッカーをしっかりやれなかったので完璧なコンディションじゃない」と言うが、長谷部茂利監督(49)が「アイデアが素晴らしかった。技術が高く強さがある。パーフェクト」と、大絶賛する値千金のゴールで期待に応えた。

日本食も問題なく「すしはもう食べた。大好きです」とクルークス。「ヨーロッパ以外の国に興味があった」と移籍を決めたJリーグに早くも順応しつつある。この日の得点も「毎日シュート練習した同じような場面で決められた」と言い、チーム内で良好なコミュニケーションが図れている証しだった。

プレーの評価について「口数は少ないがプレーでチームを引っ張ってくれた」と長谷部監督。行動で示すキャプテンシーも兼ね備えている。【菊川光一】