ベルギー1部シントトロイデンを経営する「DMM.com」が27日、アビスパ福岡の第三者割当増資で発行する一部株式を取得し、同クラブの経営に参画することを発表した。

DMM.comの村中悠介COOがアビスパ福岡の取締役に就任する。出資額と株式の保有率は非公表だが、オンラインで取材に応じた福岡の川森敬史社長は「筆頭株主ではなく、マイノリティーの株主」と明かした。

福岡とシントトロイデンは、日本代表DF冨安健洋の所属チームであったことから縁が深く、今年1月にはオフィシャルスポンサー契約を締結していた。福岡はこの日、20年度の決算で2億8700万円の純損失となり2季連続の赤字となったことも発表。

新取締役の村中氏は「Jクラブを保有するとかではなく、日本と欧州、アジアをフットボールを介してつなげて新たなことをやっていきたい」とし、首都圏の企業を増やすことなどで、福岡のJ1定着へのサポートをしていくことを明かした。