鹿島アントラーズの相馬直樹監督(49)が11日、12日の2位・名古屋グランパス戦に向けオンラインで取材に応じ、上位との連戦に、チャレンジャーとして平常心で戦う姿勢を強調した。

4月14日に監督就任後、公式戦は4勝3分けと7試合不敗と上昇気流に乗る中で、11日の名古屋、15日の横浜F・マリノスと上位との連戦が続く。相馬アントラーズの真価が問われる勝負の週だ。

相馬監督は上位連戦を前にした心境を「すべて1戦1戦。連戦の中でどうやったら一番、最大のアグレッシブなパワーを出せるかを考えている。特別な思いは正直、持っていない。平常心であるべきだし、そうできないと難しくなってしまうと思う」と冷静に言葉にした。

前節は、名古屋とスタイルが似ている堅守速攻の相手に3-0で快勝したが、指揮官は「(東京戦と)同じようにはならない」と見据える。引き分けた試合が、すべて先制された後に追いついて勝ち点を手にしていることを挙げ「先制点が大きなウエートを占めると思うが、もし、取れなかったとしても、我々に今、追いつくことができる部分があるのは、ポジティブに考えている。まず自分たちがチャレンジャーとして持っているものを出せるようにしたい」と明かした。

堅守が特長の名古屋だが、川崎フロンターレとの2連戦では2戦で7失点を喫している。川崎Fの戦い方が参考になるかと問われると「川崎さんだからできたことかもしれないですし、相手もフロンターレに向かって戦う時と、我々と戦う時と、同じ状況になるかといったらそれも違う」と状況が違うことを挙げる。「参考の部分について感じることは当然ありますが、そればかり狙おうとしたら、逆に、自分たちの大事なものをなくしてしまうところも出てくる。そこは間違いないようにやれれば」。地に足をつけ、鹿島らしく上位に立ち向かう覚悟だ。