宮本恒靖前監督(44)の解任から一夜明けたガンバ大阪は15日、暫定的に指揮を執ることになった松波正信新監督(46=強化アカデミー部長兼任)がオンライン会見に臨んだ。

初陣となる16日の浦和レッズとのJ1リーグ戦(パナスタ=無観客)へ、前日15日から練習を指揮している新監督は「選手には意識、思考の変化を(するように)伝えた。1人1人の強みを出すことを考えてほしい」と話した。開幕10戦で総得点わずか3の現状を踏まえ、攻撃の確認を優先させたという。

松波監督は現役時代、G大阪一筋のFW。J1での指揮は、12年にセホーン当時監督の成績不振で開幕4戦目(公式戦では6戦目)から途中就任して以来。当時37歳の最年少で初めて監督に就き、最終的にJ2に初降格している。

J3ガイナーレ鳥取でも監督経験がある松波監督は「私も(強化担当者として)責任を感じているし、何とかしたい気持ちで引き受けた」と、次期監督を迎えるまでの暫定ながら全力を尽くすことを誓った。

G大阪は開幕から1勝4分け5敗のJ2自動降格圏18位に低迷し、就任4年目の宮本監督の早期交代に踏み切った。【横田和幸】